親や夫が亡くなったら行う手続き
世帯主が死去したら、家族が行わねばならない手続きが沢山あります。

遺品整理を行う手順と注意点

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世帯主が亡くなった際に困ることの一つに、故人の所有していた物をどう処分するかという問題があります。家自体や預貯金などは、法定相続人が相続税を払った後に引き継ぐことになります。一方で故人の細々した持ち物など、どういう手順で処理すべきか困るものも多いです。近年は「断捨離」なんて言葉がもてはやされますが、後述するように捨てるとトラブルになる物もあるので、安易に廃棄するのも問題です。

亡くなった人の持ち物を、遺族が引き取ったり処分する事を遺品整理と言います。遺品整理の期限は特にないので、遺族が時間をかけて話し合っていけば良い・・・と思われがちです。

ところが、故人が一人暮らしで住居が賃貸だった場合、あまりゆっくりしていられません。特に借家の場合、人が住んでいようが居まいと、家賃を支払い続ける訳なので、とにかく早く遺品整理を済ませて借家契約を切りたいですよね。しかし、単に全てのものをゴミとして不要品回収業者に処分を任せるのは、後述する「絶対捨ててはいけない物」まで捨てられるリスクがあるので注意せねばなりません。

また持ち家だった場合でも、誰も住まないで長期間空き家になってしまうと、トラブルが発生するリスクもあります(⇒空き家のまま放置する事の問題点)。誰も住む予定がない場合は、更地にした方が安全ですが、固定資産税が増額されたり、それにも様々なコストが掛かります(⇒家を解体して更地にする費用の相場)。

絶対に捨ててはいけない貴重品以外にも、処分できる遺品の中に高額で売れる物があるケースも考えられますし、故人の思い出の品などゴミとして処分するのは家族として気持ちが許せない物もあるでしょう。かといって家族が自分たちだけで遺品を整理するのは、とても時間と手間がかかります。以下では、遺品整理をスムーズに行う手順と注意点について解説します。

遺品整理の全体的な手順の流れ

1:遺言の有無の確認
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2:相続人全員で遺品整理を行う日程を決める
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3:遺品の仕分け
 3-1:玄関から部屋まで、掃除して通り道を確保する
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 3-2:貴重品の確保
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 3-3:遺品の引き取り(形見分け)
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 3-4:不要品のリサイクルおよび処分
  ※必要に応じて遺品整理業者へ依頼する

1:遺言の有無の確認

遺品整理の手順は、まず最初に遺言の有無を確認する事が重要です。遺言書には法的効力があるため、遺品の相続方法について指示されていた場合は、それに従った分配を行う必要があります。先に遺品の処分や相続の事を決めてしまっても、後から遺言が見つかったら全てやり直しになるので、遺言探しはとにかく最優先事項です。

遺言書が無い、あるいは遺言で遺品について触れられていない場合は、遺族で話し合って整理を進めていく事になります。

2:相続人全員で遺品整理を行う日程を決める

次に、相続人全員で話し合って遺品整理を行う日程を決めます。借家でない場合はそこまで急ぐ必要もないので、四十九日や百か日法要など、相続人が集まった機会にその後のスケジュールを決めるとスムーズに進むでしょう。但し、遺品整理の作業はかなりの時間がかかる場合もありますので、どれぐらい遺品があるのかを大まかに確認する下見の日を設けておくとベターです。

とはいえ、遺族全員が同じ日時に集まるのは難しいでしょうから、実際は相続人の代表者が遺品整理を担当する事になるケースが多いでしょう。しかしその場合、高価な遺品を独り占めするなどのトラブルが起きるリスクがあるので、遺族間でも注意が必要になります。

3-1:玄関から部屋まで、掃除して通り道を確保する

遺品整理を行う前に、まずある程度の部屋の片付けを行う事が重要です。ポイントとしては、最初に玄関と廊下の物をどけて通路を確保することです。ゴミ屋敷まで行かなくとも、高齢者の家というのは物が溢れていることが多く、遺族が出入りするだけでも一苦労します。

後々ゴミや大きな家具などを搬出する際にも、廊下が物で溢れていたり、玄関が散らかっていると、スムーズに作業が運べません。よって、まずは家の中に通り道を作るための整理・掃除を行う事がポイントになります。

3-2:遺品の仕分け〜貴重品の確保

具体的な遺品整理は、まず現金および預金通帳・印鑑・身分証明書などの貴重品を探し出すところから始まります。これらの貴重品は、銀行や保険などの解約手続きに必要となるので、誤って処分しないよう注意が必要です(⇒捨ててはいけない故人の持ち物)。最初に見つけておくと、後の手順がスムーズに運びます。

3-3:遺品の引き取り(形見分け)

必要な遺品は、相続人で話し合って引き取り手を決めます。このように、遺品を遺族(あるいは故人の親しかった人)で分配する事を「形見分け」と呼びます。故人の思い出の品は大切に保管しておきたいところですが、何でもかんでも引き取っていると収拾がつかなくなるので、ある程度割り切った判断が必要です。

形見分けと遺品整理〜トラブルの事例
親の遺品で高く売れる物一覧
主な遺品の適切な処理方法と相続税

注意点として、高価な遺品は相続財産とみなされて贈与税が発生することになります。実際には、自動車や金地金などのように名義があるもの以外を、税務署が把握している事などあり得ませんが、法律上は宝石類なども相続税の対象です。

3-4:不要品のリサイクルおよび処分(遺品整理業者への依頼も検討)

残った不要品は、適切な方法で処分します。粗大ゴミの処分手順や料金は市町村によって違いますので、事前の確認は必須です。再利用可能な品物は、リサイクルショップへ売ると良いです。そんな手間を掛けられない遺族の人は、貴重品・捨ててはいけないものを確保した上で、不要品回収業者に全て任せてしまうのがベストです。

こうした遺品整理は、場合によっては相当な時間がかかる事もあるので、賃貸住まいだった場合は特に早く作業すべきです。ゆえに短期間で済ませるためには、最初から遺品整理の専門業者に依頼するとよりスムーズに作業が進むでしょう。

遺品整理業者の料金の相場
遺品整理を行う業者のメリット比較

遺品整理業者の料金は、家の大きさや荷物の量などで変わりますが、概ね10〜20万円が目安です。しかし値段が安ければ良いという訳では無く、中には高価な貴金属を無断で懐に入れたり、ゴミを不法投棄する悪質な会社も存在するので、業者の評判には十分注意すべきです。

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