親や夫が亡くなったら行う手続き
世帯主が死去したら、家族が行わねばならない手続きが沢山あります。

遺品整理を無料で手伝ってもらう方法

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遺品整理は、亡くなった人の荷物を整理・処分する作業です。遺族だけで全ての作業をすれば無料ですが、時間がかかるうえ体力的にもかなり厳しく、若い人でなければ相当しんどいです(引越し作業を想像すれば分かりますよね)。遺品整理業者に依頼する方法もありますが、最低でも10万円から〜一戸建ての家だと50万円以上の料金が必要になることもあり、年金暮らしの高齢者では費用を賄いきれないです。

そんな場合には、遺品整理を無料で手伝ってもらう方法を考えてみましょう。例えば、全国社会福祉協議会(通称・社協)のようなボランティア団体に相談してみる事が一つの方法です。

全国社会福祉協議会とは、地域住民や福祉関係者などが集まって結成されている組織で、社会福祉の推進を目的にボランティア活動をしている非営利団体です。全国社会福祉協議会は、直接的に遺品整理業務を行うなどとは明言していませんが、組織の理念を考えると、困っている人(特に高齢者や貧困層)は何とか助けられないかと親身に考えてくれるはずです。

社会福祉協議会は、認知症の高齢者の資産管理などを行う成年後見人の代理業務を安い料金で請け負う事(大阪市に至っては無報酬で)なども行っており、高齢化問題への対応が組織の大儀のひとつです。47都道府県全てに設置されているので、相談しやすいメリットもあります。

遺品整理は、遺族にとって大きな負担になります。特に、近年社会問題となっているゴミ屋敷のような状況だと、遺族だけで片付けるのは極めて難しいです。またゴミ屋敷は、周辺住民にも迷惑の掛かる存在なので、片付けを手伝って貰える動機付けとしては大きいです。

全国社会福祉協議会のメンバーはボランティアが中心であり、家の片付けるための専門知識は何もないはずなので、スムーズな対応は難しいかも知れません。しかし遺品整理はとにかく「人手」が必要なので、少しでも手伝って貰える人が居れば、恩恵は大きいです。

高齢の親には生前整理を勧めるべき

なお、当然ながら無料で助けて貰えるのはあくまでも社会的な弱者の人であり、お金持ちが全国社会福祉協議会に遺品整理をお願いしても、対応してくれないと思われます。あくまで社会的弱者の為の人的リソースなので、お金がある人が頼むのはモラルに反しています。

全国社会福祉協議会の他にも、家の片付けを手伝ってくれる(可能性がある)ボランティア団体・NPO法人などは数多く存在していますから、相談してみると良いでしょう。自治体の福祉課に相談すれば、そのような団体を紹介してくれると思います。特に日本最大のスラム街・釜ヶ崎(あいりん地区)を抱える大阪市には、貧困層を助ける団体も沢山存在していますから、お金がない家庭や体力的に遺品整理が出来ない人は、頼ってみるべきです。

似た概念として、お葬式を無料で行える「福祉葬」という制度もあります。お金が無い人は、このように公的補助やボランティア団体に助けを求めれば、何かしらの援助制度があります。

ちなみに、全国社会福祉協議会では「私の老後の生き方・暮らし方ノート」というものをネットで無料配布しています。このノートは、高齢者が自らの人生を振り返り、今後どう過ごしていけば良いのか考えるものです。日常生活に必要な収入や支出を図式化したり、介護が必要になった時の希望を表明しておくなど、エンディングノート的な役割を果たしています。

遺品整理を無料で手伝ってもらう方法まとめ
・ボランティア団体やNPO法人に相談すれば、手伝ってくれるかも?
・例えば全国社会福祉協議会(社協)
・遺品整理の専門的な知識はなくても手助けになる

ですが、死後に慌てて第三者に手伝いをお願いするよりも「遺族に迷惑が掛けないでね」と親に終活の話を上手に勧める方法を参考に、生前整理の話をすることが理想です。生きているうちに本人が生前整理をしておく事が、最も確実な無料の遺品整理方法ですから。

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