遺品整理を行う業者のメリット比較

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遺品整理という業種が生まれたのは比較的最近（2000年以降）の事であり、まだまだ歴史の浅い業界です。ゆえに、遺品整理を専門にしている業者は比較的少なく、不用品回収業者やリサイクル業者が副業的に遺品整理業務も行っているというケースが多いです。

これらの業者はそれぞれ料金や対応のスピードに違いがあるので、よく比較検討をして決めるのが望ましいです。以下では、遺品整理を行う業者の特徴やメリットを比較してみます。なお料金の比較は、別途ページを設けています（⇒遺品整理業者の料金の相場）。

不用品回収業者は、ここでは町の便利屋や清掃業者なども含めています。不用品回収業者については、基本的には要らない物を回収するだけなので、遺品整理そのものは遺族で行う必要があります。そのため、費用は引き取り料金のみで、比較的安価に済ませられるメリットがあります。スケジュール的にも自由が利きやすい傾向にあり、依頼した即日に引き取りに来てくれる業者も多いです。

ただし、中には悪徳な不用品回収業者もいるので注意が必要です。例えば、事前に回収は無料とアピールしていたのに、実際に依頼すると全てが無料というわけではないと手の平を返して、高額な請求をしてくる業者もいた、というクチコミもあります。また、一部では遺品整理も請け負ってくれる不用品回収業者もあるようですが、専門的な知識には乏しく、色々とトラブルが起きるリスクも高い事は認識しておくべきです。

リサイクル業者は、費用がかなり安価に済む事もある点がメリットです。リサイクル業者はその名の通りリサイクルショップを運営する会社で、遺品によっては高額で引き取ってもらえるので、その分で遺品整理費用が賄えるのです。値段が付かなかった遺品でも、安価（無料）で引き取ってくれる業者もあります。但し、不用品回収業者と同じく、遺品整理の知識は乏しいです。

遺品整理業者は料金は高いがトラブルは少ない

遺品整理業者は、故人の家の整理を行うことに特化した専門家です。キーパーズや遺品整理プログレスなど、全国展開している会社も一部ありますし、また遺品整理士認定協会に登録している会社は信頼性が高いと思われます。料金は不要品回収業者やリサイクルショップと比較して高めですが、その分サービス内容がきめ細かで充実しているというメリットがあります。仕分けや処分の方法を心得ているので、仕事が非常にスムーズに進みます。

専門知識に乏しい不用品回収業者やリサイクルショップの場合、重要な遺品まで処分してしまうリスクがありますが、遺品整理業者ではそういったトラブルが起きる心配は少ないです（⇒捨ててはいけない故人の持ち物）。また、孤独死の場合などの「特殊清掃」を行っているところもあり、基本的に家の整理・原状回復に関するあらゆる業務を請け負ってくれます。

遺品整理を行う業者のメリット比較まとめ
・不用品回収業者は、料金は安いが悪質な会社も多いので注意が必要
・リサイクルショップは買取を含めれば費用を安く済むケースもある
・遺品整理業者は高額だがサービス内容が充実している

それぞれの業者にはメリットや欠点があるので、どれが良いとは一概には言えないでしょう。最近では、遺品整理業務を請け負う葬儀屋が現れたり、宅急便で有名なクロネコヤマトも同様のサービス（イエナカサービス）を始めたり等、様々な業者が入り乱れている状況です。遺品整理は期限が定められているわけではないので、ネットのクチコミ情報なども含め、事前に業者を十分に比較する事が重要です。