親や夫が亡くなったら行う手続き
世帯主が死去したら、家族が行わねばならない手続きが沢山あります。

遺品整理士認定協会と資格の評判

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亡くなった人の身の回りの品物を、譲り受けたり処分する事を遺品整理と呼びます。ひと昔前までは、遺品整理は遺族が行うのが当然でした。しかし近年は、核家族化により高齢者が一人暮らししているケースも多いので、離れて暮らす子供達が、親の家の片付けを専門業者に依頼するケースが増えています。

しかし遺品整理業者の中には、遺族の気持ちを汲まずに何でもゴミとして処分したり、荷物を適切に処分せずに不法投棄したり、高額な料金を請求してくる悪質な業者の評判もあるので注意が必要です。そんなトラブルを避けるべく設立されたのが、遺品整理士認定協会です。


遺品整理士認定協会の公式HPより。

一般社団法人・遺品整理士認定協会は、空き家片付けの専門家である「遺品整理士」の資格認定を行っている組織です。遺族の気持ちを汲んで作業することや、法令を遵守して近隣住民や行政に対するトラブルを減らすこと、などを理念に掲げています。

この遺品整理士というのは国家資格ではありませんし、空き家片付けのビジネスを行う際にこの資格が絶対必要なわけではありません。また設立したのも2011年なので、まだまだ歴史の浅い資格です(とはいえ「遺品整理士」という名称は、同協会が特許として登録しています)。

ですが遺品整理士の資格を持つ業者は、同協会からお墨付きを与えらている訳です。やみくもに業者の評判をネットで探すより、遺品整理士の資格を有している業者を選ぶ方が、悪徳業者のトラブルに遭うリスクは大幅に減るのでは?

但し、ネットの一部には同協会が「金儲け主義で信頼に値しない」「お金さえ出せば認定や表彰が受けられる」という批判的な口コミもあります。資格認定を行う民間の協会には、多かれ少なかれ金儲け主義は発生しがちですし、この手の批判が生まれるのも当然です。

資格は誰でも受講でき、合格率は65%(?)

ちなみに遺品整理士になるためには、およそ2ヶ月間の通信講座で遺品整理についての心構えや廃棄物処理などの法律を学び、その後試験を受けて合格する必要があります。年齢・性別・学歴などに制限はなく、誰でも受講する事が可能です。費用は入会金(受講料)として25000円、2年間の会費として5000円が必要です。遺品整理士認定協会は合格率を公表していませんが、一部の資格関連サイトや掲示板の口コミ情報によると、約65%という評判です。

注意すべき点として、実際には遺品整理士の資格を得ていないにも関わらず、あたかも資格を得ているかのように謳っている悪質な業者も居る事です。遺品整理士認定協会の公式HPには会員登録している業者が一覧で紹介されているので、予め確認しておく事が重要です。ただし、遺品整理士認定協会の会員企業であっても、トラブルが絶対起きない訳ではない点にも注意です。

遺品整理士認定協会と資格の評判まとめ
・遺品整理士認定協会は空き家片付けの専門家を認定する組織
・資格取得には通信講座で学び、試験の合格率は約65%(?)と言われる
・同協会に否定的な口コミもある。結局は各業者毎の個別の評判が重要

日本は今後も高齢化が進み、遺品整理を代行してくれる業者の需要はますます高まるはずです。単に遺品を片付けるだけでなく、遺族の気持ちを汲んだ対応でトラブルを未然に防げる、評判の良い遺品整理業者の存在が必要になってきます。今後は遺品整理士認定協会の資格制度が、業界の健全化に大きく寄与してくる事を期待したいです。

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