親や夫が亡くなったら行う手続き
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精進落としを準備する際の注意点

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お葬式の際に、親族に振る舞う食事を精進落としと言います。お斎(とき)と呼ばれる場合もあります。精進落としとは、その名の通り精進料理(肉や魚などのなまぐさものを使わない料理)をやめる事です。

本来の精進落としは、亡くなってからしばらくは故人の供養のために肉や魚を断ち、四十九日の忌明けから日常の食生活に戻る事を意味しています。つまり、精進落としは四十九日後に行われるのが正式な流れです。しかし現代では、親族の時間的な負担を考慮して、葬儀と同日に済ませるように変化してきたのです。

精進落としの準備をする際の最大の注意点は、何人分の量を用意すべきかという事です。精進落としは個別に膳を用意するのが一般的であり、予め人数分を準備しておく必要があります。

基本的に、お葬式で食事の席につくのは親族だけなので、事前に必要な人数を把握しておく事は難しくありません。とはいえ、葬儀を手伝ってくれた町内会の人など、親族以外の人が食事の席に残る可能性も考えられるため、料理が足りなかったというトラブルが起きるリスクもあり得ます。ゆえに多少お金がかかっても、最低でも2〜3人分は多めに用意しておく事が望ましいです。

葬儀業者によっては、多少の追加注文に即時対応出来る場合もありますが、精進落としは特殊な料理なので、急な追加に対応できない方が当たり前だと認識しておくべきです。

お金が掛かっても精進落としはケチらないべき

葬儀業者によっては、精進落としの料理が足りないトラブルを避けるために、かなり多めに用意する事を薦めてくる場合があります。これは親族を助けるふりをしたボッタクリと感じるかも知れません。ですが、精進落としが足りないというのは参列者に対して極めて失礼であり、絶対に避けるべきトラブルです。

葬儀費用は出来るだけ抑えたいと考えるのは当然でしょうが、精進落としについては、ある程度お金がかかるのは仕方ない、と割り切るべきだと注意しておきましょう。

精進落としを準備する際の注意点まとめ
・精進落としは予め余分に用意しておくのが無難
・急な追加発注に応じられる業者は少ない
・多少お金がかかっても料理が足りないトラブルは避けるべき

ちなみに、葬儀に関する料理としては、お通夜の際に提供する通夜振る舞いもあります。お通夜は参列者の人数を予想し辛いという問題があり、どれだけの量を用意すべきかは悩みどころです。しかし通夜振る舞いは、精進落としと違ってお寿司などの大皿料理を出すのが一般的であり、明確に人数分を用意しなくても対応出来るでしょう。

そして通夜振る舞いは、多くの人はちょっと箸をつけただけで帰る傾向にあるので、精進落としほど注意しておく必要はありません。準備しておくのは、参列者数の予想の半分〜3分の2程度で十分だというケースが多いです。

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