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墓地の種類ごとのメリット比較

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一般的に、墓地というとお寺をイメージする人は多いでしょうが、お墓があるのはお寺(寺院墓地)以外にも、公営霊園・民営霊園など大きく分けて3つの種類があります。それ以外にも、近年では都心の建物の中にある納骨堂なども増えつつあります。

それぞれ異なる特徴があるので、以下で費用などのメリットや欠点を比較してみます。

墓地の種類とその特徴の比較表
  寺院墓地 公営霊園 民営霊園
管理・運営母体 お寺 都道府県・市区町村 宗教法人・公益法人
入る条件 檀家になる 宗教や宗派は不問 宗教や宗派は不問
費用 高い 安い 場所による
生前購入 不可 不可 可能
墓石の選び方 決められた石材店限定 自由 決められた石材店限定
備考 最も一般的で利用者が多い 抽選販売で募集も不定期 競争率が高め

寺院墓地は最も利用者の多い墓地です。お墓の平均費用と建てる場所別の割合のページでも述べましたが、お墓の所有者の約半数の48.1%が寺院墓地となっています。しかし、寺院墓地は他の霊園と比べて特にメリットがあるわけではなく、むしろ費用も高く制約も多いなど欠点が多く、決してベストな選択とは言い難いです。

昔はどこの家庭もお寺の檀家になるという風習があったため、それが寺院墓地の利用者が多くなっている理由です。しかし、近年は菩提寺と檀家という関係性も希薄になっていますので、今後は利便性の高い公営霊園や民営霊園の利用者が増えてくると予想されます。

公営霊園は、その名の通り都道府県や市区町村が管理しているため、経営破綻する心配はありません。公営霊園の最大のメリットは、費用が他の霊園と比較して安く、更に墓石も自由な石材店を選べる事です。寺院墓地や民営霊園は、一部の石材店と提携(癒着)している事が多く、基本的に石材店の選択は出来ません。公営霊園はそういったしがらみがないので、ネットで比較して安い墓石を選ぶといった方法も可能です。

ただし、公営霊園は料金が最も安いことから人気が非常に高いです。ほとんどの公営霊園が抽選販売となっており、そもそも募集も不定期なので中々利用の権利が得られないという欠点があります。詳細はお墓は寺ではなく公営霊園に埋葬する方法もあるのページを参照下さい。

民営霊園は宗教法人が運営しており、お墓を生前に購入出来る点が最大のメリットです。寺院墓地や公営霊園は、基本的に亡くなってからでなければ購入が認められません。そのため、こちらが納骨したいタイミングで場所に空きが無いという事もあり得ます。それらと比較して、民営霊園は事前に購入可能なので、余裕を持ってゆっくりお墓を探せるのがメリットです。

今後は屋内墓苑(納骨堂)などの割合が増えていく

主なお墓のタイプはこの3種類ですが、上記以外にも公園墓地や納骨堂(屋内墓苑)に埋葬する方法もあります。公園墓地は、お墓だけでなく広場やベンチといった公園のような形態を持った墓地の事です。

そして納骨堂は、室内型の合葬墓です。形式は多様で、仏壇風の納骨堂もあれば、コインロッカーのように仕切られたタイプ、建物の中に墓石を置く形式などもあります。納骨堂もお墓と同じく、寺院が運営する納骨堂、公営の納骨堂、民営(宗教法人など)の納骨堂があります。交通が便利な都心部にあることや、季節や天候に左右されず墓参りが出来ること、比較的低料金な事などメリットが多いので、今後は利用者が増えていく事が確実視されています。

また、お墓を利用しない納骨として、骨仏散骨といった方法もあります。骨仏とは、複数人の遺骨を細かく砕いてまとめ、それを土に混ぜて作りあげた仏像の事です。もう一方の散骨とは、遺骨を細かく砕いて海などに蒔く方法です。いずれの場合も個別にお墓を用意する必要がないので、費用が安く済むのがメリットです。

墓地の種類と比較まとめ
・寺院墓地は最も利用者が多いが欠点も多い
・公営霊園は費用が安いが人気で競争率が高い
・民営霊園は生前から準備が出来る事がメリット
・今後は何かと便利な納骨堂(室内のお墓)が増えていく

このように、墓地の種類は多種多様で、それぞれメリットや欠点があります。どの墓地を選ぶかは、ご家族でよく比較して検討すべきでしょう。

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